回数にしてわずか2回、距離にして80kmしか乗ってないけど、もう結論。
(しかも1回目は5分でコケたし、距離のうち60kmは湾岸高速だけど…)
アレは
「ハーレー」とゆー乗り物だ。
「バイク」として括ってはいかん。
勿論、免許も別にするべきだ。
だって、アレに乗るには特殊技術が絶対必要。
週末、ハーレーのパーツもマフラーを除いて全て揃った。
オレも何とか休みが取れたのでいよいよハーレーを修理。
作業内容は、リヤブレーキペダルとシャフト交換、ステップ交換、
フロントブレーキマスターとブレーキレバー交換、ミラー交換。
ものの見事に前後のブレーキが逝ってたワケ。
乗るに乗れない状態だったのよね。
で、実際の作業は思っていたよりラクだった。
インチ工具しか使えないことを除けばだけどね。
リヤブレーキの交換にはマフラーを外す必要があった。
当初メンドーだなぁと思ったけど、予想に反してものの五分で取り外し完了♪
呆気無いほど簡単。
これなら来週予定してるマフラー交換も心配なしだな。
(既にヤフオクで落札し、発送してもらってるのだ)
つーわけで、マフラー以外のパーツは交換、修理完了。
走る分にはなんら問題の無い状態になった。
んじゃーってんで、早速、乗って帰ることにした。
乗ってきてたZZ-Rは代わりにお店に置いてけぼり。
ま、今夜仕事帰りに取ってきたけどね。
(これでウチにはバイクが四台…)
エンジンをかける、独特の不等間隔サウンドが響く。
音はいーよ、ラバーマウントのエンジンが大きく揺れている。
その振動も心地良い。
恐る恐る走り出す。
先日の転倒のトラウマで、ブレーキをかけるのが怖い。
実際にレバーを握っても殆どその効果は実感できない。
なるほど、こりゃーリヤブレーキ命だ。
しかも、セルスイッチやらウィンカーの位置がよーわからん。
左折しようとしてホーンを鳴らしたりしてみる。(笑)
もー、信号1つ曲がるだけでテンヤワンヤだ。
信号の度にダサダサのハンドル曲がりを披露する事になる。
おまけに走り出して驚くのは、とにかく乗りづらい。
制動性とか旋回性とか、およそバイクに必要な性能が微塵も無い。
あるのはトルクに任せた加速力のみ。(笑)
なんじゃこりゃ?
10年前のバイク、ZZ-Rの性能の低さにケチ付けた自分が恥ずかしくなった。
ハーレーに比べたら、ZZ-Rは超高性能バイクだ。
現在もこのバイクを胸を張って売っている会社に尊敬すら覚える。
そりゃーもー気持ちイイ位に乗りにくい。
正直、クソだ…
操る楽しさ云々の前に、操ろうとする気すら失せる。
女性でハーレーに憧れて、初めて買うバイクがハーレーって人は不幸だ。
乗れるはずが無い、こんなんバイクじゃない。
とにかく止まらない、曲がらない。
車重に対して、FブレーキもFフォークも弱すぎる。
冷静に乗って初めて、自分が握りコケた理由がわかった。
高速を走ってても車間が気になってしょうがない。
いつもの距離じゃ前の車がブレーキかけてから自分もかけたんじゃー、
絶対に間に合わない。
予想外の何かが起きたら回避できる自信が全く無い。
たかが140km/hで全神経を集中して走ってる自分に気づく。
オフ車の限界の120km/hとは別物だ。
何かあった時に300kgを雄に超える車体が制御を失い、
慣性の法則に則って突き進む怖さが常に付き纏う。
加速は最高だが、ハーレーにはその加速を、自らの速度を、
制御するに充分な制動能力は存在しない。
こんな乗り物で日本一周とか有り得ない、オレなら絶対事故る。
走ってて楽しくない、苦痛以外の何物でもない。
「これはバイクではない、ハーレーという別の乗り物だ。」
と、激しく思った。
そう、バイクじゃないんだ。
そー思ってみると、不思議とそれはそれで割り切れた。
右車線を走るのを諦め、左車線に移る。
速度を落として、足を開き、如何にもなポーズを取る。
全身でアホみたいに風を受け、偉そうに踏ん反り返えってみる。
100km/h巡航、夜の湾岸線のお邪魔虫になってみる。
あら、意外とよくねぇ?
ヘルメットのシールドを開き、風を受けてみたり。
大きな猫科の動物がノドを鳴らすようなエンジン音。
如何にも大きなピストンヘッドがシリンダの中を行き来するかのような鼓動感。
あはは~、楽しいじゃん。
そうそう、バイクの楽しさってこーゆーのもありね。って感じ。
もう少し気楽に乗れるくらいに慣れれば、のんびりツーリングにでも行きたい。
帰ってきてハーレーを見たら、ちょっと好きになってる自分に気づいた。
早速、買ってあったシートを付けてみる。
ガンファイタータイプのシートに一目惚れして買ったんだよね。
うんうん、カッコいいぞお前。
ついニヤリとしてしまった。
ハーレーも悪くないね。
この場を借りて…
軽い気持ちで試乗し、コカしてしまったバカなオレ。
にも拘らず、優しくFXDを譲ってくれたニラさんと、
いつもの如く売り上げにもならない手間ばかりの手続きと、アドバイス、
そしてローン関係を引き受けてくれたハックルのOぶちょさんに感謝します。
本当にありがとうございます。m(_ _)m
おかげさまでハーレーというバイクを知ることができて嬉しく思います。
できる限り大事に乗っていきたいと思います。
つかね、カッコいいっすよ、マジで。
ニラさん、今度見せに行きますからね。(笑)