前にちょこっと書いた
競馬な話の続きな。
この日曜日、以前書いた「ディープインパクト」が出走したG2レースがあったのよ。
阪神の芝2000mで行なわれた「神戸新聞杯」ね。
ディープは無敗で三冠を達成するためには決して負ける事の許されないレース。
それ以前に、秋初戦といえば夏の成長、調整の差が出る難しいレースなんだな。
今まで何頭もの名馬が三冠目前の前哨レースで敗れてるしね。
出走馬もシックスセンスや、成長著しいローゼンクロイツといった錚々たる顔ぶれ。
にもかかわらず、ディープのヤツ単勝110円、支持率78%といった超人気。
そして、結果はそんなディープの圧勝。
ハッキシ言って、見てて涙が出て鳥肌の立つ強さだったよ。
スタート、いつも苦手の出だしでやはり今回も少々遅れを取ったディープ。
随分調教されたようだが、元来の気性の荒さは変わらないんだねぇ。(´□`|||)
一方、先行するのはストーミーカフェ。
それを二番手で追いながら絶好の位置でアドマイヤジャパン。
二頭が先頭でレースを引っ張っていく。
他の馬も得意な位置でレースを進めようとそれぞれのポジションを取る。
しかし、最後方から外のポジションで徐々に上がってくるディープ。
「あ~、ポジション?距離?んなもんなんかお構いなしだぜ~」
と言わんばかりに馬群を避けた安全策で、その余裕を窺わせる。
一方、馬群の中から出てきたのは成長著しいローゼンクロイツ。
オレが密かに応援している馬。
そして、考えられる最高のレース展開で末脚にかけるシックスセンス…
この日シックセンス初騎乗の上村騎手もこの時点では手応えを感じていたそうだ。
しかし、ディープは強かった、強すぎだ。(゜ロ゜屮)屮
3コーナー、一気に加速するディープ、まるでターボが掛かったようだった。
オレには鞭もナシで自らハミを取り、ディープが自分で加速したように見えたね。
飄々とした走りからは「さ~て、ほいじゃ行きまっか」って感じ。
そして最終4コーナー、大外を回りながらも、難無く前に出る。
距離のロスなどお構いナシに、器の違いを見せ付けるディープ。
この時点で逃げ馬のストーミーカフェですらあっさり飲み込まれていく。
G2とは思えない大歓声の中、レースは最終直線に。
直線で体勢を整え、いざ加速しようとするシックスセンス。
しかし、そんなシックスセンスを捉え、あっさりと横に並ぶディープ。
そして、騎手の武豊が体勢を変えた、左前…
後はもう独壇場だった。
他の馬が一気に後方に下がっていくような錯覚を受けるほどの速さ。
細身の馬身からは想像も付かないスライドの大きな力強い走り。
まさしく最高のエンジンを積んだ最強の足回りって感じだった。
僅か350mの直線で2位のシックスセンスにニ馬身半の差をつけ圧勝。
末脚で勝負するシックスセンスが追い縋るも、全く寄せ付けないその強さ。
まさに、今 最強の馬。
最後は手綱を押さえる余裕さえ見せられた。
確かにシックスセンスも素晴らしい末脚を見せた。
う~ん、もっすご頑張ったよアイツ。
けど、まったく歯が立たなかった感じだなぁ。( ̄Д ̄;)
ローゼンクロイツは、4位のマチカネキララに五馬身差をつけて3位。
2戦2勝でこのレースに挑んだ、期待のマチカネキララは…
まぁまぁの成績じゃねーかな?
とにかくダントツの強さを誇る化物のタメに、他の馬が霞んで見える。
ライバル達の騎手も完全にお手上げだった。
可哀想にシックスセンスも同じ世代にディープがいなければ…
いつしか「ライバル」から「No.2」と呼ばれるよーになっちゃったしさ。
ちなみに、次のレースは10月23日に京都で行なわれる菊花賞。
このG1レースで勝利すれば、ディープは晴れて無敗で三冠達成だ。
歴史上最強の馬といわれる無敗の三冠馬「シンボリルドルフ」に並ぶ。
そしてその先には
歴史上 最強の馬の称号が…
こら、絶対に見逃せないレースになるねぇ。
ちなみに菊花賞は距離3000m。
ディープには未知の距離だけどさ、
スタートの弱いディープにはかえって好都合じゃねー?
今回のレース観ててもまだまだ走れそうだったし。
逆に楽しみなのは、そんな死角なしのディープに他の馬がどう戦うのか。
普通にやっても勝ち目ナシなのは今回のレースでわかっただろうし。
思い切り先行逃げ切りで行くとか、3コーナー最内からのスパートとか。
ちょっと非常識的な作戦でいって欲しいね。
あ~、菊花賞が楽しみだなぁ。