8/16 別れ、そして帰省
さて、オレはこの日がBZツーリングの最終日となる。
BZのメンバーも半分がこの日で帰路に着く。
この日で北海道を去るのは、あっち、監督、よげにぃ、ともさんの4名。
で、前日の夜、そんな
あっちがポツリとつぶやいた。
「最北端、行きたかったな…」
一同、
Σ(´Д`lll)
「最北端、明日無理ですかね…」
今回のツーリングで最小排気量、最年少のあっちの口から出た、この一言。
一緒に走ってると、追い越しなんかじゃー非力な250ccは厳しそうだった。
周りは大型ばかりで、一緒に走るのは辛いだろうと思って見てた。
そんなあっちが…
「オレじゃー最北端は無理すかね?」と言い出した。
いや、
あっち、漢だぜ。
しかも、次の日の夜23時には苫小牧からフェリーに乗って帰るのに、だ。
ちなみにサロマ湖から宗谷岬まで300km弱、ソコから苫小牧まで500km強。
合計で800kmコース!
初日にオレが走った距離とほぼ同じ、さすがにオレでも多少躊躇う距離だ。
だってさ、いくら北海道の道は高速みたいだ~と言っても、実際は違うもんね。
しかし、あっちは「ダメですかね?無理ですかね?」を繰り返す。
冗談半分だったメンバーも意外にしぶといあっちの抵抗に、最後は折れた。
だって結局「最北端に行きたいです!」とか言っちゃったし。(笑)
「それじゃー、朝8時に出て、休憩ナシで走るぞ、それでもいいのか?」と監督。
いつも笑ってるあっち、更に笑顔で「行きます!」との返事。(*^-^*)
よげにぃも寝てたのに「そんじゃー付き合いますか…」と起きて来た。
となれば、俺様はじめ、残りのメンバーは全面的バックアップを約束。
翌日の細かい作戦を練る。
ともさんだけは、「無理、別行動するわ~」と
正しい選択。
そのかわり、ギリギリに着くであろうメンバーの代わりに、
先に苫小牧行って乗船手続きすることに。
ま~、若干のネタを期待しつつも…せっかく来た北海道だ、
悔いの無い思い出を作って欲しいという気持ちは皆一緒だったらしい。
さて、そーっすっと残る問題は、この日凾館に帰るisakoねーさんだわな。
万が一、宗谷岬に付き合った日にゃ~、
苫小牧から更に400kmは走ることになる。
つまり
走行距離1200kmという暴挙。
これまた400ccだし、さすがに厳しいっしょ。
しかし!
「行けると思う…」
と根拠の無い自信を覗かせるisakoねーさん。
え?無理だろ?Σ(´Д`lll)
なんとか思い留まらせ、かと言って1人で帰すにも可哀想だし…
オレは最北端組を見送って、ねーさんを送って行く事にした。
そんなワケで、朝早くからドタバタと行動を開始。
朝飯前から荷物をバイクに括りつけ、飯もソコソコに出て行くメンバー。
まさに
ルマンスタートを敢行。
一方オレは、時間に余裕あるんでゆっくり朝食。( ̄。 ̄)
遽しく出て行くメンバーを見送って、また朝食を…
飯を食い終わったら、荷物をまとめ、宿の近くにある市場へ。
前日車で合流したマロンさんと、バイク修理中のアマ君も一緒に。
アマ、マロンさんと楽しいドライブだぁ、羨ましい…(爆)
カニとか安く売ってたけど、さすがにカニは暫く見たくも無い…
冷やかし程度に商品を眺め、帰路に着くことにした。
この日、まずは旭川を目指して走ることに。
旭川で昼飯を食って、高速に乗る予定で走り出す。
すんげーいい天気で、気持ちよい。
バイク二台でトコトコと雄大な自然の中を走っていると、
改めて北海道の魅力がわかってくる。
溢れる緑、澄んだ空気、遠くまで広がる雄大な景色…
ゆっくりもいいもんだぁ~(´▽`)
サロマ湖の道の駅で休憩、isakoねーさんはお土産を買っていた。
適当に休憩を挟み、ノンビリペースで遠軽から丸瀬布と順調に進んでいく。
残念だったのは、楽しみにしてた北見峠にバイパスができてて、走れなかったこと。
「峠行こうぜぇ」って言ったら即却下された…ヽ(´Д`;)ノ アゥア
ま、凾館まで帰る人の事を考えたら、素直に従うしかねーし…
現在、道央道を留萌まで繋げる工事をしているらしい。
途中何箇所か高速ができていて、無料で開放している区間があった。
おかげで、多少混んでいたものの予定通りのペースで旭川に到着。
旭川の市街地に入り、急に車の数が増える。
コンビニで休憩を取り、行きたかったラーメン屋「橙や」をチェック。
少々迷いながらも、無事「橙や」についた。
時間は昼1時、さすがに有名店だけあって店の前には行列が…
並ぶこと30分ほど、落ち着いた雰囲気の店内に入り注文を決める。
オレは迷わず、「ネギWチャーシュー、橙味噌味」を注文。
Wチャーシューとはバラ肉とロース肉のチャーシューが入ったラーメン。
手のひらサイズの大きなチャーシューがなんと8枚ほど乗っている。
かなりのボリュームだ。
しかもこのチャーシュー、炭火で焼いた本格「焼豚」なのだ。
非常に香りが良く、バラもロースも最適の柔らかさ。
そしてちょっとまろやかでいて辛目の味噌味がコレに合う。
麺はイマイチ縮れ具合が緩く、面の色も黄色さが薄いのだが…
ま、それは個人の趣味だろう。
オレは縮れが強くてカンスイの効いた黄色いのが好き…
ラーメンのレベルはまぁまぁ、チャーシューが美味いのがウリかな…
ま、オレの評価としては、
「お薦めはしますが、次に旭川に行く時は違う店に挑戦します」ってトコだ。
ラーメンを食べ終わったあとは、ガソリンを入れて高速に乗る。
どーしてもホクレンのフラッグを欲しがるisakoねーのために、少々走り回った。
最初のホクレンに旗なくてさ…ま、実はオレも欲しかったのであるが…
朝のサロマ湖は道東、昼の旭川は道央、札幌や凾館に帰れば道南で、一日で全色揃う。
さらにオレは翌日ホンダ系列店まで行って赤もゲットしたよ。
ガソリンとフラッグをゲットし、旭川北ICから道央道に乗り南下する。
札幌まで約2時間、眠さと戦いながらの120km巡航。
野幌のPAでisakoねーさんとお別れ、次の再会を約束して、江別西のICで降りた。
昔住んでたトコを見たくて、江別を走ってみることにした。
半年だけ通った小学校、懐かしい商店街、思い出の歯医者…
どれも少しだけ小さくて、感慨深かったなぁ。
オレが住んでた団地は、スッカリ綺麗にリニューアルされてて、
お洒落なマンションみたくなってた。
ま、実家からバイクで10分と掛からない距離なのだが…
明るいうちに実家に帰って、まずはバイクを洗車。
一休みして、夜は飲みに出た。
酔って歩いた帰り道、北海道の涼しさにちょっとビックリしたっけな。
ひとまず、こうして夏休みの前半の北海道ツーリングは幕を閉じた。
本当に楽しく走れた3日間だった、バイク仲間に感謝する。
後半は飲んで食っての食い倒れ日記。
オレの夏休みはまだまだ続く。