今日、ネットでとあるニュースを目にした。
「第3のビール」が好調な売れ行きを見せているっちゅー話。
なんでも、ビール類と呼ばれるシェアの16%を占めているんだってよ。
ちなみに最も売れた今年の4月には20%近くに及んだそうだ。
さぁ、どー思う?
別に?
え?オレ?
オレはね…
って、まずはこの「第3のビール」について説明しておこーかな?
国がアルコールに掛けている税金は、酒類によって違うのは周知の事実。
建前上、「贅沢品には高い税率を設定している」ってコトらしいんだけどよ…
ま、実際は人気のある酒類に高い税金を掛けているよな、絶対。
贅沢な嗜好品だからこそ人気があるというクソ発想だそうだ、ったく。
詳しくは
コチラ。
つ~ワケで人気者の
ビールはその税金率が非常に高い。
もー、二位以下を大きく引き離してのダントツトップ。
で、そこを上手くかいくぐって出てきたのが御存知
発泡酒。
「ビール」という酒類は、原材料中の麦芽の重量によって決まる。
麦芽の重量が50%を越えると「ビール」、それ以下は雑酒となっている。
ちなみに日本では約65%くらいが主流、麦芽100%のモルツやエビスも人気だな。
そこでメーカーは、雑酒の中でも麦芽を25%以下に抑えたビールのような雑酒を作った。
それが税金の安い分だけ価格が安い「発泡酒」。
最近までビールに代わる晩酌の御供として完全にその地位を固めていた。
しかし、発泡酒の人気が高まるにつれて、国もこりゃー税金取らなきゃやばいねと考えた。
その分稼ぎ頭の
ビールが売れなくなるからね。
で、2003年、発泡酒の税金アップ…
350ml缶で約10~15円ほど値上げしたんだっけ?
現在、それぞれの1リットルあたりの税金は、ビール222円、発泡酒134円となってる。
ま、わかりやすいように350ml缶に換算すれば、1本あたり78円、47円くらいだな。
そこで更にメーカーは、んじゃ発泡酒ではない雑酒でビールみたいなもん作ればいいんだべ?と。
人気が出たからと税率を上げる国と比べて、なんとも消費者思いの素敵な発想である。
そしてサッポロの「ドラフトワン」とサントリーの「スーパーブルー」が生まれたのね。
オレはどっちも好んで飲まんが、どちらもそれなりに飲める気がする。
ちなみにこの2つ、厳密には酒類が違う。
ドラフトワンは麦芽の変わりにエンドウマメを利用した「雑酒」。
一方、スーパーブルーは発泡酒と麦焼酎のカクテルなので、「リキュール類」。
そこで双方を纏めて「第3のビール」と呼んでいるわけだな。
で、実際の値段と税金はどうかと言うと…
消費税抜き、希望小売価格と酒税の関係は以下の通り。
ビール 218円 77.70円
発泡酒 145円 46.98円
ドラフトワン 125円 24.20円
スーパーブルー 125円 27.78円
わかりやすくグラフにしてみた。
つーか、なんで勢い余ってエクセル開いてるんだ?オレ…
で、オレが何を言いたかったかと言うと…
最近、ビールの値段とかそんな気にしてないなぁと。
なんでも第3のビールが出て、発泡酒の売り上げは激減してるそうだ。
ま、「安けりゃ良かろう」な人間が発泡酒を飲んでるわけだから、代替品が安ければそっちに流れるわな。
家計を気にしてる奥さんなんて、旦那の飲む酒は美味い不味いより安い方がイイに決まってる。
で、オレはと言うと…
節約とか禁欲とか全く無縁で、瓶ビール買って飲んでるね。
発泡酒なんて見向きもしねー。
そりゃー、安い方がイイに決まってるけど、嗜好品だからこそ自分の好きなもん飲むべきだ。
金が無いなら飲まなきゃイイ。
美味い寿司が食いたいが、金がないからと100円の回転寿司ばかり行くのと一緒だな。
そもそも、オレの目的は酔うことではなくて、美味い酒を飲むことだ。
少なくとも今はそう言えるだけの余裕があるし。
でだ、大事なのはココから。
人気が出て贅沢品になった発泡酒の値段を上げるなら…
逆に人気の薄くなったビールの税率を下げるべきではなかろうか?
売れない、人気がないってコトは、贅沢品じゃなくなったってことなんだろう?
税金決めてる国のバカ役人は、そうは思わないのかねぇ?
ま、思っても減らす方はやらないのか…