さてさて、以前に書いたが意外と好評だったので、酔っ払い伝説もいっちょいこうっかな?
今度は大学の同期「たいよー」の話。
ヤツはチャキチャキの、生粋の、生え抜きの、根っからの
うちなぁ~んちゅ。
オレの学生時代の同期で、飲みシンカー。
沖縄方言で飲み仲間のこと
つまり、先に書いたケースケの先輩でもあるわけで、3人でよく飲んだりもした。
大学祭の日に馬鹿みたいに飲んで、2人仲良くオレの部屋のカーペットに、ゲロ吐いてた事もある。
さすがにオレも二日酔いで、なかなか起きれずボーっとしていると聞こえてくる2人の会話。
どーも、朝から
冷静にゲロのチェックをしてるらしい。
前日食べた
焼ソバやら
おでんを分析してる、本当にバカな2人。
ケースケ「これニンジンすよね?タイヨーさん汚なっ…」
たいよー「あ?ニンジンね?あいー、ケースケだって焼ソバそのままやしが…」
ケースケ「オレのはちゃんとゲロっぽくなりよっとるじゃないすか、ほら…」
たいよー「あっげ、でもなんか黄色いの入ってるやっさー…」
ケースケ「コレは最後に食ったカレーすね、うわー跡残りそーすね…」
たいよー「はっしぇ、これバレたら怒られるやっさー…」
ケースケ「大丈夫っすよ、ティッシュで隠せば気付かねーんじゃねーすか?ホラ…」
さすがに聞き流せなくて、飛び起きたオレ。
オレ「っざっけんなよ!オイ、とっとと後片付けしやがれ!」
オレの目に飛び込んできたのは山盛りのティッシュが二山。
△ ヒトヤマ △ フタヤマ
気付かれねーワケねーだろ!
(*´д`*)ハァー
おっといけねー、たいよーの話だったな。
ま、ヤツは酒が好きで、酔うのが好きで、話すのが好きな、典型的なウチナー。
情に厚く、行動的で、正義感のあるやつだったなぁ…
オレが無事に大学を卒業できたのは彼のおかげだと言っても過言ではあるまい。
今は結婚して神戸に住んでいる。
ヤツとはよく酒飲んだなー。
ま、ヤツもそれなりに酒が強かった。
オレに会うまでは、酔い潰されたことはないと豪語してた。
大学1年の頃、オレとヤツでサシで酒を飲んだ。
お互いに酒に自信あるもんだから、一歩も引かないガチンコ勝負!
O( `_´)乂(`_´ )O
飲んだ酒、泡盛を1升5合ほど。(笑)
ちなみにその度数なんと40度!
夜通し飲んで朝五時過ぎた頃かな?
ヤツはベロベロになりながらも、「明るくなったから帰る」と言い出した。
ヤツはどーやら、なんとしてでも1限目の授業を受けたかったらしい。
オレはとっくに諦めてた…
車で帰ろうとするヤツに、オレは「んじゃ車は置いて帰れ」と説得した。
ま~、完全に酔ってるヤツは「んぁ~」とか言いながら、フラフラと帰って行った。
帰る途中に大学があって、ほぼその敷地内を歩いて帰ることになるのだが…
オレの行った大学は、敷地面積全国2位、とにかく広い。
オレの家から、やつの家まで、歩けば1時間近くかかる。
ちなみに1位が北大なのは豆知識。
農学部の敷地のせいで札幌駅の北側がいつまで経っても拓けない。(笑)
筑波大学がアチコチのキャンパスを合計すると第2位らしい。
オレも2限目の授業は受けようと、少し寝た後、二日酔いで学校に向かった。
その広い敷地を自転車に乗って、工学部目指して橋を渡るオレ。
これまたキャンパス内にでかい池があり、凄い橋が架かってたりする。
すると、橋の向こうに、
行倒れた人間がいる。
つーかさー、今の世の中行倒れてる人間なんていなくねー?
ドラマとか金曜のススキノじゃあんめーし…
ありえなくねー、真昼間に転がってる人影なんてさー。
おや~?と、目を凝らせば、そこに横たわるのは、朝までオレと飲んでた人物じゃねーか。
橋の幅は約3mほど、車なんか通らないけど、自転車や原チャはよく通る。
ハッキシ言って
もっすご邪魔!
みんな横目で見てるし…。(ー_ー;)
さすがにオレも気になって、恥を忍んでヤツを起してみたが、起きる気配ゼロ。
完全に酔っ払って寝てしまっている。
仕方ないので、ズルズルと引っ張って道の端に寄せておいた。
2限も終わり、昼飯を食いに大学生協に向かう途中、ヤツは大丈夫だろうか?と心配になり様子を見に行った。
しかし、先ほど引きずった所にヤツの姿はない。
ホッ(*´д`*)ハァー
と胸を撫で下ろしたのも束の間、少し離れた木の下に移動して寝ているヤツ発見!Σ(゜◇゜;)
もう、草だらけになりながら寝ている様は怪しさ倍増!
季節は夏、照りつける南国の太陽。
いかに生まれも育ちも沖縄だろうと、その容赦ない日差しは彼を苦しめたのだろう。
そんな沖縄の陽射しに耐えられず木陰まで転がって行ったらしい…
草まみれのヤツを起したら一言。
「あー、ノド渇いた…み、水…」
って、オマエは砂漠で遭難した旅人か?
そして酔っ払いの得意技炸裂!
そう、恐ろしいことに、ヤツにその記憶はほとんどない。
いや~、すげーよなー。